静かな朝

2004年2月8日 日常
彼氏の体温を感じながら一晩眠った私は、
違う男の夢を見ていた。

今も尚私の夢に出てくるなんて。

私は嬉しくて思わず悲鳴をあげそうになった。

来た道をどれだけ戻ってもその男には絶対会えないのは知っている。苦しくなる程私はその男を愛していた。

年下のその男。
最初は冗談半分で一緒に遊ぶ仲間だった。

「ベビーの好きな人って誰?俺が仲をとりもってやるよ」

なんて言ってたのに、いつのまにかキスをする間になり、
会う度に彼のアグラをした所に座って二人でTVを見たりお酒を飲むようになった。

彼と会えない時は涙が出たし、
彼から電話があったら朝まで話をした。
寝不足で体を壊しても、彼との時間を作りたかった。

私はそれまでも(現在もそうだが)年下の恋人はいなかった。

その彼が最初で最後だった。

「ベビーは童顔だな」

彼は私を一度も年上扱いしなかったし、年齢差も感じた事はなかった。

でもまだ学生の彼と働いてる私とで「金銭感覚」だけは男と女とで逆だった。

彼はいつのまにか私のお金を使い始めそれに馴れていった。

私はそれでも「貢いでる」とは思いたくなかった。

ただ自分がしたいから彼に似合う洋服を買ってきたり、無理して美味しい場所に連れて行ったりしてた。

旅行も二人で行った。
彼は無邪気に喜び私はそれで嬉しかった。

ねぇ。私の事が好きなの?
私のお金が好きなの?

いつしかそんな事を考えるようになった。

彼がバイトで貯めたお金で「スキー旅行」を計画してたなんて知らずに私はこう言ってしまった。

「ねぇ。あたしは男をお金で買ってるみたいじゃない?」

好きだからこそ言ってしまった。

彼は怖い顔をして私から去った。

半年の付き合いだった。

春になるちょっと前のスキーは結局私も彼も行かなかった。



なんで彼の夢を見たのだろう。

1番楽しかった時の夢。

彼はまだ私の恋人だった。

今でもこんなに好きなのに、、、って思うのは何故だろう。。

トラウマのようにあれから私は「年下」の男を敬遠してる。

男には甘えて我が侭にしてるほうが私には楽なのだ。


午前6時。

いつもならこれからベッドの時間だけど、

私は彼の為にコーヒーを沸かした。

今日は彼に優しく出来そう。


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angelさん、お気に入り登録ありがとうございました。
相互にさせて頂きましたので、よろしくお願い致します。

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