女友達の彼氏が5年前位にお店を出した。
小さな居酒屋。
彼女は健気にその店を手伝う。
彼氏には妻がいる。
かなり秘密の二人の関係。
その不倫は彼女が25歳の頃から10年続いている事になる。
今35歳の女友達は私の年齢の時からこの目の前で包丁を握る男しか見てなかった。
しかも彼女はずっと「裏」にいた。
私と彼女は焼き魚をつつきビールで乾杯した。
常連のお客がちらほら入ってくる。
軽く会釈して音楽に耳を傾ける私たち。
なんとなく黙って、
なんとなく心地よい。
お客が増えると彼女は
「ベビーちゃん、ちょっと待ってて」
と、カウンターの中へ入る。
上品に微笑む彼女は男の顔をちらと見る。
男は彼女を見ない。
ずっと仕事に熱中してる。
時々、お客と喋る。
彼女は忙しく働き始める。
私は周りの雰囲気に溶け込みながら空気のような存在になれて嬉しかった。
酔いも回って頭の中も軽くなって自分に対する嫌悪感も薄れる。
私とセックスしたい男はいても、
私と共に人生を歩いてみたいって男はいないんじゃないか。
なんてぼーーっと考えてみたり。
それでもそんなに悲しい気持ちにはならず、
ふんわかした気持ちで飲む。
「ベビーちゃん。弱いんだからあまり飲んじゃ駄目よ」
真っ赤になってしまった顔を手で隠す私。
小さな居酒屋。
彼女は健気にその店を手伝う。
彼氏には妻がいる。
かなり秘密の二人の関係。
その不倫は彼女が25歳の頃から10年続いている事になる。
今35歳の女友達は私の年齢の時からこの目の前で包丁を握る男しか見てなかった。
しかも彼女はずっと「裏」にいた。
私と彼女は焼き魚をつつきビールで乾杯した。
常連のお客がちらほら入ってくる。
軽く会釈して音楽に耳を傾ける私たち。
なんとなく黙って、
なんとなく心地よい。
お客が増えると彼女は
「ベビーちゃん、ちょっと待ってて」
と、カウンターの中へ入る。
上品に微笑む彼女は男の顔をちらと見る。
男は彼女を見ない。
ずっと仕事に熱中してる。
時々、お客と喋る。
彼女は忙しく働き始める。
私は周りの雰囲気に溶け込みながら空気のような存在になれて嬉しかった。
酔いも回って頭の中も軽くなって自分に対する嫌悪感も薄れる。
私とセックスしたい男はいても、
私と共に人生を歩いてみたいって男はいないんじゃないか。
なんてぼーーっと考えてみたり。
それでもそんなに悲しい気持ちにはならず、
ふんわかした気持ちで飲む。
「ベビーちゃん。弱いんだからあまり飲んじゃ駄目よ」
真っ赤になってしまった顔を手で隠す私。
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